モノづくりの現場は強い
2014/03/25
先日、製造会社の管理監督者の前で「あなたが動けば周りが動く大事なのは“思いを持つ”と“思いを持った人のつながり”?普通の社員でも会社を変えることができる!!?」という題で話をさせていただいたということをブログに書きました。
講演レジュメは次のようなものを準備しました。
講演はそんなに多くはありませんが、いつも終わった後に、「自分の自慢話になってしまった」と、すっきりしない気持ちになります。
今回も同じような気持ちになりましたが、後で6名の方から感想をいただきました。
感想を読ませていただき、一人でも共感していただいた方がいたということがわかり、嬉しく思いました。
一歩踏み出すきっかけになってもらえたらと思います。
今回は製造現場の人たちに話をしましたが、何か手ごたえみたいなものを感じました。
モノを作っている人たちには“どっかで聞いた話”や“どっかの本を読んだ話”も通じない。
“有名な人の話”を引用しても通じないように思います。
やはり自分が体をはって体験した話が伝わりやすいように思います。
常に現物を見ているからかもしれません。
私の講演は笑いが取れるような内容ではありませんが、中身は事実です。
現場と言えば、
先日、元いすゞ自動車の人から面白い話を聞きました。
その人は何十年ぶりに工場に入ったそうですが、「工場に入った瞬間、音や匂い、雰囲気、ああ昔と変わらないなあ」と思ったそうです。
音や匂いなどの環境が昔から改善されていないという意味ですか?と聞きましたがそうではありませんでした。
「この間、いろいろな改革、リストラ、等があったけど、現場はそれに左右されることなく動き続けている。現場は強いと思ったよ。」
また、
「黒沢監督の7人の用心棒知っている。用心棒のほとんどが死んで最後は村の人が残って何事もなかったように元の生活に戻っていく、あれだよ」と。
そうかもしれません。
その人は、ある改革のスタート時に出向となり、私は改革の終わりに出向となり、「おう、手塚君も来たか」と暖かく迎えてくれた人です。
現場は強い、強いはず、と、私も思います。
なぜなら、事実をありのまま見て、感じる、場だからです。
手塚利男
(コアネットワークデザイナー&コアネットワーキングするスパイダーマン)
★「ギスギスした職場はなぜ変わらないのか」(日経ビジネス人文庫)
★手塚利男の『ギスギスした職場はなぜ変わらないのか』(Nanaブックス)
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カテゴリ:風土改革支援現場に立って思うこと