精緻なプロジェクト企画書・計画書をつくっても進まないのはなぜ?
2012/09/29
業界でもトップを走る企業をお手伝いしていると、「流石、良く教育されているな」と感じる時が多く、そういう人達に、私が役に立てることは何か?と日々プレッシャーを感じています。
企画書・計画書をつくる能力も高いものがあります。
しかし、精緻な企画書・計画書をつくってプロジェクトを動かそうとしても、色々な抵抗があって思うように進まないのも事実です。
なぜなのか、それを裏付けるように日経新聞(2012年9月25日)に20代以上のビジネスパーソンにリサーチ調査結果が掲載されていました。
「仕事で大きな失敗した」と回答した人の中で一番大きい失敗の内容を聞いたら、社内や取引先とのコミュニケーション不足、人間関係をうまく築けなかったことをあげているという記事の内容です。
支援先でも、プロジェクトが予定通りに進まない、中断状態になる、ということも失敗まではいっていなくても、コミュニケーション不足、人間関係が築けない、という問題は同じです。
それは、何か変えようとすると心理的な抵抗を予知することを怠っているからです。
したがって、プロジェクトを計画するときに目に見えやすい仕組みや制度、体制などハード面を重視した企画書・計画書を作成しますが、どういう心理的抵抗が起きるのかを予知して改善するという項目は計画から抜けてしまいます。
以前でしたら、プロジェクをマネジメントする人はコミュニケーション力や人間関係構築力の高い人だったように思いますが、その部分が弱くなっているように思います。
出会いから健全な企業風土づくりの取組みが拡がる
●手塚利男の『ギスギスした職場はなぜ変わらないのか』(Nanaブックス)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4901491873/
●「活気あるチームのつくり方」(通信教育)
http://www.iec.co.jp/products/course/business_skill/tu-04790/tu-04790.html
カテゴリ:風土改革支援現場に立って思うこと , 雑記