本当の事が言える関係や場づくりが大事です
2010/07/06
先日、風土改革支援している会社の現場でのオフサイトミーティングの話です。
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このオフサイトミーティングでは業務効率向上をテーマに話し合っていました。
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担当者ごとに業務の役割を決めているが、Aさんがやることになっている業務を時々忘れることがあり、2度と忘れないようにするにはどうするか話し合い、業務予定の見える化など色々なアイデアを出し合っていました。
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しかし、そのAさんの様子を見ていると自分の気持ちや意見を出しているのかと気になりました。
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「Aさんが忘れたと言うのは本当ですか?」
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と、聞きました。
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本当に忘れたのなら、“忘れないようにするため”の改善を考えれば良いのですが、忘れたのではないとしたら・・・。
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例えば、依頼される業務を断れずに溜まり、今さらできないと言えないので「忘れました」と言ったかもしれません。
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そうだとしたら、改善は、「できないことはできないと言えるようにする」「困った時には相談できる」そういう事が口に出せる職場にしようという事になります。
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できなかった理由を「忘れました」と、言わせているとしたら問題です。
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昔、小学生低学年の児童が指定された日に給食費を持っていけなくて担任の先生に「忘れました」と言いました。
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毎月、給食費を持っていく日になると「忘れた」を繰り返しました。
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担任の先生は何度も忘れる児童のランドセルに忘れないようにと・・・何を書かせたか忘れましたが・・・あることを書かせました。
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そのことが児童の気持ちを傷つけたということが話題になりました。
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本当は忘れたのではなく家が貧しくて持っていけなかったのです。
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その本当のことが言えなかったのです。
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先の現場のオフサイトミーティングでも、まずは出来なかった本当の理由を話してもらえる関係をつくり、その上で改善策を考えることが大事だと思います。
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深い議論をしないままに対策を打つと的外れなものとなります。
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カテゴリ:風土改革支援現場に立って思うこと