タクシーの客席の会話から社風が見える

2014/03/02

先日、タクシーの運転手さんから聞いた話が面白かったので紹介します。

空港からお客様のところまではタクシーで25分ぐらい。

いつも利用するタクシー会社。

運転手さんと世間話。

運転手さんが、

「お客さん同士の話を聞いているとその会社が良い会社か、悪い会社か分かるんですよ。守秘義務があるので言えませんが・・・。あと、その会社の社員の恋愛事情も分かるんです。」

と。

面白い話です。

特に飲んだ帰りのお客さん同士、安心していろいろ本音で話すようで、それを運転手さんはしっかり聞いているんですね。

その話の内容について運転手さんは、

「Ｍ会社とＳ社の２社は良い会社なんでしょうね。社員同士の話が前向きなんですよ。いつかあの部署で働きたいとか、あの支店で働きたい、というような話です。ダメな会社と思う会社の社員の話は飲み屋のねえちゃんの話だとか、品のない話が多いです。」

面白いです。また、その会社の中の恋愛事情が分かるというのも面白い。

タクシーの運転手さんが評価した良い会社２社のうちの中に支援している会社が入っていたので更にうれしい。

もう１社は電力会社ですが、そこの管理職らしい人が乗った時に、

「運転手さん、うちの社員で料金を値切る者がいたら会社に通報してください。我々はお客様から絶対に値切られないという守られた中で仕事をしているのですから、我々が値切るなんてあってはならない・・・」

と、言ったそうです。

電気料金のことらしい。

その運転手さんは感激して、

「原発は嫌だけど、無理に反対できないなあ」と一瞬思ったそうです。

先の良い会社のＭ社、過去５年間で１回だけ値切った社員がいたそうです。私用で利用した時だそうですが・・

「その人もあまり前向きな話をしていなかったなあ」

と、運転手さん。

タクシーの運転手さんの人間観察力、凄い。

何気ない気楽な言動に、その会社の社風が見える。

面白いです。

手塚利男（コアネットワークデザイナー＆コアネットワーキングするスパイダーマン）

★「ギスギスした職場はなぜ変わらないのか」（日経ビジネス人文庫）

★手塚利男の『ギスギスした職場はなぜ変わらないのか』（Ｎａｎａブックス）

★通信教育用テキスト本『活気あるチームのつくり方』手塚利男／アイ・イー・シー

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